②ウォータージェットによる複合材料加工
最先端の複合材料は、鋼鉄のように硬く、ゴムのように柔軟で、超音速飛行の際に生じる応力にも耐え得るものです。
そんな切断が困難な複合材料にはウォータージェットによる切断が適しています。
切断複合材料例示
繊維強化プラスチック、炭素繊維強化炭素複合材料、金属基複合材料
従来の切断方法の問題を打開
複合材料の丈夫な特性がゆえに、切断が非常に難しくなります。また、複合材料の技術者は、従来の機械加工技術の限界を超える新しい材料の組み合わせを開発し続けています。
つい最近まで、これら最新材料の切断に、ハンドヘルドのダイヤモンドカッター、またはカーバイドのルーター(溝堀り装置)、帯ノコ、手ノコ、砥石車などの技術が用いられてきました。
しかし、先端複合材料の組成と繊維方向のため、従来の切断方法では、熱影響や、層間剥離により複合材料を損傷してしまいました。
また、これらの加工方法は1度に1つずつしか加工できない程遅いもので、それでも層間剥離は頻繁に起こるため、再加工が必要となり、コストのかさむ加工でした。
ウォータージェットはそんな加工が困難な複合材でも、よりスピーディーにより美しく切断することが可能です。
ウォータージェットの使用例
複合圧力容器ヘルメットゴルフクラブ