アブレイシブウォータージェットとは
アブレイシブウォータージェット加工は硬い材料の切断に採用されます。
水と混ざった研磨剤により、材料を削り取ることで切断を行います。アブレイシブウォータージェット加工は、超高圧水により研磨材の直進性が確保されている領域では材料との接触面積が非常に狭くなっています。そのため、変形やひずみの発生が起こりにくく、切断面の表面性状を保つことができます。
アブレイシブウォータージェット加工は、ノズル内部で超高圧水により加速された研磨材が、材料に衝突する際にその表面を削り取り、その現象が積み重なり切断を進めていきます。そのため、切断の精度は研磨材の衝突状況により影響を大きく受ける結果となります。
切断加工の送り速度と切断幅との関係から加工表面の状態を例に上げると、送りが速い場合には、材料の上部に比べ下部の加工が十分になされないため、下部は上部より狭くなります。逆に、送りが遅い場合には、噴流下流の影響による広がりが切断下部に現れ、下部が上部より広くなります。また、水流が深い領域になればなるほど、噴流の直進性が失われるため、切断面が粗くなる傾向にあります。
アブレイシブウォータージェット加工のこれら特徴を加味することで、切断工具やレーザーや放電加工では難しい材料の切断をすることが可能です。
研磨剤を含む超高圧水による強力な切断加工を実現 研磨剤供給装置