IV‐3製缶構造における部材形状選定のポイント

材料費を下げる目的で、角パイプやアングル、チャンネルの厚みを規格表にある中で薄い厚みの材料を選択することがあります。ただ、薄い厚み材料の方が歪みが生じやすく、溶接や機械加工をする際にトータルコストがアップすることがあります。

鋼材の厚みを上げることによって、材料費自体は高くなる場合でも、溶接時の歪みとり作業の低減や機械加工のびびり振動の発生低減が可能になり、加工工数の削減につながります。そのことにより、トータルコストのコストダウンを実現できます。

板厚を厚くすることで材料コストは上がります(重量が上がるため)が溶接時間・機械加工の時間が短縮されることによってトータルコストが低減されます。設計技術者は生産現場のことも考慮することが求められます。